こんにちは!メディックメディア編集部です.

以前は検査器具について特集しましたが,それらの多種多様な器具を使って,臨床検査技師はどんな検査をするのか.

今回は臨床検査技師が行う主要な検査について紹介していきます!

検体検査

血液学的検査

①検査概要
血液中の赤血球,白血球,血小板の数や状態を記録する検査です.血球計数装置が使われます.

②検査でわかること
赤血球からは貧血なのか,白血球からは感染症や炎症の疑いがないか,血小板からは血液を凝固させる働きに異常がないかなどがわかります.そのため,血液疾患の判定や感染症・炎症のスクリーニングに効果的です.

生化学検査

①検査概要
尿や血液といった体液に含まれる,タンパク質や糖,脂質などの化学物質の量や状態を調べる検査です.生化学自動分析装置を使い,さまざまな項目を一度に調べることが可能です.

②検査でわかること
AST,ALTなどの血液中の濃度を調べ肝機能の評価ができたり,血糖値やコレステロール量を調べることで糖尿病や脂質異常症のリスクがないか調べたりできます.ほかには薬物治療のモニタリング臓器の機能障害の早期発見など,幅広い場面で利用されます.

微生物学的検査

①検査概要
検体から微生物を分離し,どの微生物かを同定して有効な治療法を考えるための検査です.染色したものを顕微鏡で観察したり,培養してできたコロニーを調べたり,遺伝子検査をしたりなど様々な方法があります.

②検査でわかること
微生物を同定できればどんな抗菌薬が有効かを調べられるので,適切な薬品治療の選択の主要な手がかりになります.また,環境中の微生物の有無も調べられるため,院内感染への対策にも有用な情報が得られます.

生体検査

心電図検査

①検査概要
心臓の拍動で生じる電気信号を記録し波形として見えるようにする検査です.24時間記録し続けるホルター心電計など,検査の種類に応じて様々な心電計が使われます.

②検査でわかること
波形から不整脈の手がかり心筋の異常が読み取れます.また,心臓の形はわかりませんが,心臓の形の異常に由来する病変発見につながることもあります.

超音波検査

①検査概要
臓器に対し超音波を発信し,その反響を記録することで臓器を画像化する検査です.超音波検査装置が使われ,放射線を伴わず痛みもないため安全で負担が少ないことが特徴です.

②検査でわかること
多くの臓器の状態を安全に調べられるため,様々な疾患の診断や経過観察に広く使われます.

脳波検査

①検査概要
脳の神経細胞が発する電気信号を波形として見えるようにする検査です.脳波計が使われます.

②検査でわかること
意識状態を評価できるほか,睡眠の深さやリズムといった質を定量的に調べられます.てんかんや睡眠障害の評価に有用なことに加え,精神疾患の鑑別診断にも利用されます.

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ここで挙げた以外にもたくさんの検査が行われています.

それぞれの検査で得られる情報は限られているため,一つの検査で疾患を確定させるのではなく,併用することで情報を補完しより確度の高い診断につなげることが検査の意義となります.

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