こんにちは!メディックメディア編集部です.
みなさんは「臨床検査技師」という職業について,どのぐらい知っているでしょうか?
COVID-19が流行したときのPCR検査をする方というイメージがついているかもしれませんが,詳しく知っている人はそれほど多くないのではないかと思います.
今回は,臨床検査技師という職業について見ていきましょう!
臨床検査技師って?
臨床検査技師は,臨床検査と呼ばれる検査を行い医師の正確な診断を助ける,国家資格を持った医療職です.医師の診断に必要不可欠な検査を行うことで,医療を支えています.
臨床検査
臨床検査には血液や組織など,患者さんから採取した生体試料を検査対象とする「検体検査」と,身体の表面や内部の器官のデータを調べる脳波検査や心電図検査などの「生体検査」の二種類があります.
検査ごとに専門的な器具を多く使うため,技術やAIの進歩によってやれることの幅が増えたり,より正確な結果を導けたりする拡張性があります.
知識とコミュニケーション
病気の原因には細菌や免疫の異常,ウイルスなど様々なものがあります.そのため,診断に必要な情報を検査するには血液学や細菌学,器具を扱うための知識など多様な知見が求められます.また,医療の進歩や器具の進歩に合わせて知識をアップデートしていく必要もあります.
それらの知識を判断に活かすためには,正確に診断結果を医療チームに伝えるコミュニケーションも必要不可欠です.
臨床検査技師になるには
大学,短大,専門学校などで開講されている養成課程を修了し,毎年2月に実施される臨床検査技師試験に合格して免許を獲得することで臨床検査技師として働くことができます.
臨床検査技師試験の概要や合格するための心構え,勉強法など様々な情報は順次このサイトで発信していきます.
臨床検査技師の働き方
病院・クリニック
来院される患者さんとコミュニケーションを取りながら臨床検査を行います.医師や看護師と連携し,チームの一員として治療に携わるので,自身の検査結果が診療に即反映される状況はプレッシャーも大きいですがやりがいもあります.
臨床検査センター
全国の病院から送られてくる大量の検体に対して臨床検査を行い,データを提供します.スピードと正確性が求められますが,多くの症例にあたることができ,検査技術や知識などの面で自身の成長を感じることができます.
アプリケーションスペシャリスト
アプリケーションスペシャリストとして,医療器具の現場への導入支援を行います.現場での検査経験を活かし病院やクリニックへ器具の有用性を伝え,導入後のフォローアップまでを行うほか,現場からのフィードバックを収集し器具の改善に活かすことができます.医療の現場と技術をつなぐ重要な職業です.
治験関連職
CRA(臨床開発モニター)やCRC(治験コーディネーター)として,治験業務のモニタリングや被験者-医療機関をつなぐ調整など,治験を円滑に進める業務に携わることができます.検査で培った経験を治験の場で活かし,創薬に貢献できる職業です.
研究職
大学の研究施設などで,新たな診断法や薬品の研究に携わります.現場での診療というよりは知見を蓄積することで未来の医療に寄与する側面が強いです.創薬や新たな診断技術の確立を,技術という側面から支えることができます.
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ここまで見てきたように,臨床検査技師は幅広い知識と確かな技術で検査を行い,医師と連携しながら正確な治療方針の策定に貢献したり医療の発展に寄与したりする,必要不可欠な職業です.興味を持ったらぜひ深く調べてみてください.
これからもこのサイトでは,臨床検査技師や臨床検査技師試験についての情報を発信していきます!













